呼吸器内科

主な症状・疾患・検査 主な症状・疾患・検査

呼吸器内科を受診される患者さんの主な症状

・咳・痰・息切れ・血痰・発熱・胸痛・睡眠時無呼吸など

・無症状(健診のレントゲン/CTで異常所見)

呼吸器内科で診療する主な疾患

① 腫瘍性疾患:肺がん・縦隔腫瘍(胸腺腫など)・胸膜中皮腫・その他の腫瘍

② 感染症:肺炎・肺膿瘍・肺結核・非結核性抗酸菌症・肺真菌症・胸膜炎、膿胸など

③ 気道系疾患: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息・咳喘息・気管支拡張症・びまん性汎細気管支炎など

④ びまん性肺疾患:間質性肺炎(特発性・膠原病性・薬剤性・職業性など)・サルコイドーシス・過敏性肺炎など

⑤ 呼吸不全:急性呼吸不全・ARDS・慢性呼吸不全

⑥ 睡眠時無呼吸症候群

⑦ 肺血管性病変:肺血栓塞栓症・肺動静脈瘻など

⑧ 稀な疾患:肺リンパ脈管筋腫症・肺胞蛋白症など

呼吸器内科で行う主な検査

①気管支鏡検査

肺にある異常な陰や腫れたリンパ節の診断をつけるために、組織をとる内視鏡検査です。苦痛のない検査を受けて頂けるよう配慮して専門医が行っており、最新の機器も導入しております。

肺野末梢の結節性病変に対してはガイドシース併用気管支内超音波断層法(EBUS-GS)を利用した肺生検、縦隔・肺門リンパ節病変に対しては超音波気管支鏡ガイド下針穿刺吸引(EBUS-TBNA)も行っており高い診断率を得ています。肺生検においては、診断率を上げるために挫滅の少ない組織を多く採取する目的でクライオバイオプシー(凍結生検)も行っております。

 

②肺機能検査:スパイロメーター・呼気NO 

各呼吸器疾患の診断や進行の程度を測るために用いられます。呼気NOは長引く咳の原因疾患を診断する際にも有用です。

 

③睡眠時無呼吸検査

精密検査(ポリソムノグラフィー)と簡易検査(アプノモニター)があり、どちらも毎日(土・日・祝日含めて)行えます。

 

④画像検査 

CT、MRIなどがあります。PET検査は連携病院のPETを使用させて頂いております。

肺がん 肺がん

近年、肺癌治療は目覚ましい進歩を遂げています。がん遺伝子検査により特有の遺伝子変異が特定された際には、それに対応した治療法がより効果的であることが明らかになっています。

一般病院で行われる遺伝子変異検査に加えて、当院では、積極的な遺伝子変異の検出のためにがんゲノム医療中核拠点病院である慶応義塾大学呼吸器内科との連携により、適応となる患者様にはがんパネル検査を提供することができます。

 

当院の肺癌センターには、がん治療認定医資格を持つ呼吸器内科医師、呼吸器外科医師、放射線治療科医師、緩和医療科医師、病理診断科医師、がん専門看護師、理学療法士が在籍しています。これらの専門家が参加するキャンサーボードにおいて、患者様一人ひとりに最適な治療法を決定し、チーム一丸となって治療とサポートを行います。

 

また、国立がん研究センター中央病院やがん研有明病院からの患者様も多数受け入れています。

 

当院は患者様に最適な治療を提供することを目指して、肺癌治療を行なっています。

肺炎 肺炎

細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす病気です。高齢者の誤嚥性肺炎も増えています。抗生剤による治療をはじめ、肺炎の予防(ワクチン・理学療法・嚥下指導など)も行っております。

膿胸 膿胸

胸郭内で肺の外に膿がたまる病気です。胸腔ドレーンを挿入して排膿し抗生剤を4週間程度点滴するのが従来の治療法です。当院では胸腔ドレーン挿入と同等の切開創で胸腔鏡下胸膜剥皮術が可能であり、従来の治療法よりも肺機能の低下が少なく、短い治療期間で治療ができます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

タバコ煙などの有害物質を長期に吸うことでおこる肺の炎症性疾患です。慢性気管支炎と肺気腫が混在します。吸入薬による治療で症状が改善し、呼吸機能の悪化も予防できます。

気管支喘息 気管支喘息

気道に炎症が続き、さまざまな刺激に対して気道が敏感になり、発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。吸入ステロイドを中心とした薬物治療によって約9割の患者さんは良好な状態になります。約1割を占める難治性/重症喘息の患者さんにおいては、近年治療が進歩している生物学的製剤(抗IgE抗体、抗IL-5抗体、抗IL-5受容体抗体、IL4/13受容体抗体、抗TSLP抗体)によって約70%の患者さんが良好な状態になります。またアレルギー体質を改善させるダニアレルギー舌下免疫療法も行っております。

 

喘息患者さんは高率に鼻炎や副鼻腔炎を合併しています。それらを一緒に治療することは喘息をよい状態に保つためにも大切であるため、呼吸器内科と耳鼻科が連携して治療を行っております。

間質性肺炎 間質性肺炎

様々な原因によって肺の構造自体に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる疾患です。健診で発見される無症状の方から、息切れが強く酸素が必要な方までいらっしゃいます。間質性肺炎の中で最も頻度が高いものが特発性間質性肺炎(肺線維症)です。進行性に肺が硬く小さくなっていく病気ですが、近年は抗線維化薬の内服によって進行を抑えることができるようになりました。

睡眠時無呼吸症候群 睡眠時無呼吸症候群

いびき、熟睡感の欠如、昼間の眠気がある方は一度検査をうけられることをお勧めします。日本人は顎が小さいので、痩せている方でも睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれます。治療は主に、特殊なマスクを就寝中に装着する、経鼻的気道持続陽圧療法(CPAP療法)となります。睡眠時無呼吸症候群は脳卒中・高血圧・糖尿病・虚血性心疾患・不整脈に20-50%合併しており、睡眠時無呼吸症候群の治療をすることでそれらの疾患の状態も改善することが報告されています。

  • 電話番号

    03-3451-8211(代表)

  • 初診受付時間

    8:00-11:30

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