造血・免疫細胞療法センター
- トップページ
- 造血・免疫細胞療法センター
センターの紹介 センターの紹介
造血・免疫細胞療法センターは、血液疾患やがんに対する造血幹細胞移植や免疫細胞療法を専門的に行う部門です。
当院では1995年より無菌治療室を稼働し、自家末梢血幹細胞移植をはじめ、同種骨髄移植、同種末梢血幹細胞移植、臍帯血移植などを積極的に行っています。
2018年には、骨髄移植推進財団(日本骨髄バンク)より非血縁者間骨髄採取施設および非血縁者間造血幹細胞移植施設の認定を受け、骨髄バンクドナーからの骨髄採取に対応するとともに、日本骨髄バンクを介した非血縁者間造血幹細胞移植を開始しました。
当センターでは、移植前から移植後の長期フォローアップ(LTFU)まで、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整え、専門的な知識と設備のもと、患者さん一人ひとりに最適な治療の提供に努めています。
スタッフ紹介 スタッフ紹介
センター長 担当部長
菊池 隆秀 / Kikuchi Takahide
日本造血・免疫細胞療法学会 造血細胞移植認定医
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本血液学会 認定血液専門医
ICD(インフェクションコントロールドクター)
医長
塚田 唯子 / Tsukada Yuiko
日本骨髄バンク 調整医師
日本内科学会 指導医
日本血液学会 認定血液専門医・血液指導医
副医長
國枝 尚子 / Kunieda Hisako
日本造血・免疫細胞療法学会 造血細胞移植認定医
日本骨髄バンク 調整医師
日本内科学会 総合内科専門医
日本血液学会 認定血液専門医
日本医師会 認定産業医
医員
長田 眞 / Osada Makoto
日本造血・免疫細胞療法学会 造血細胞移植認定医
日本骨髄バンク 調整医師
日本内科学会 認定内科医、総合内科専門医
日本血液学会 認定血液専門医
医員
福田 貴規 / Fukuta Takanori
日本造血・免疫細胞療法学会 造血細胞移植認定医
日本内科学会 認定内科医、総合内科専門医
日本血液学会 認定血液専門医・血液指導医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
医員
山崎 皓平 / Yamazaki Kohei
日本内科学会 認定内科医
日本血液学会 認定血液専門医
造血細胞移植コーディネーター
(HCTC:Hematopoietic Cell Transplant Coordinator)
説明や面談を通じて患者やドナーの意思決定を支援するとともに、院内各部署との連携、院外では骨髄バンクや臍帯血バンク、関連機関との連絡・調整も担っています。さらに、倫理性の確保やリスクマネジメントにも貢献できるよう活動しています。
LTFU看護師
(LTFU:Long Time Follow Up)
日本造血・免疫細胞療法学会が定める研修を修了した専門看護師が、LTFU外来(長期フォローアップ外来)において医師とともに診察にあたり、移植後の患者さんに特有の晩期合併症や生活上の注意点などについて確認しながら、長期的な健康管理を支援しています。
移植医療について 移植医療について
造血幹細胞移植について
私たちの体を流れている血液には、「血漿」と呼ばれる液体成分の他に、「血球」と呼ばれる細胞の成分が含まれています。血球には、それぞれ異なる役割を持つ、赤血球、白血球、血小板があります。
「造血幹細胞」とは、血液中の赤血球・白血球・血小板などの血球を作り出すもとになる細胞で、血液をつくる働き(造血)を担っています。
通常、造血幹細胞は骨の中心部にある骨髄に存在し、増殖・分化を繰り返して機能を持った血液細胞へと成熟し、血液中へ送り出されます。
このようにして作られた血球は、体内のさまざまな仕組みによって調整され、血液中の数が一定の範囲に保たれています。
白血病をはじめとする血液の病気には、造血幹細胞の異常によって正常な造血ができなくなるものや、成熟リンパ球が腫瘍化するリンパ腫、形質細胞の異常によって起こる多発性骨髄腫などがあります。これらの病気に対して、異常な細胞を健康な造血幹細胞と入れ替えることで、病気の根治をめざす治療が行われます。これを「造血幹細胞移植」といいます。
移植後は、入れ替えた健康な造血幹細胞が体内で増殖・分化し、血液を作り始めます。造血幹細胞移植は、健康な造血幹細胞がなければ行うことができません。移植には、あらかじめ採取したご自身の造血幹細胞を体に戻す「自家移植」と、健康な提供者(ドナー)から造血幹細胞の提供を受ける「同種移植」の2種類があります。
自家造血幹細胞移植について
自分自身の造血幹細胞をあらかじめ採取・凍結保存しておき、移植する方法です。自家移植を行う準備として、事前に自分の造血幹細胞を治療の合間に採取・凍結保存します。大量化学療法でがん細胞を徹底的に治療した後に、凍結保存をしておいた造血幹細胞を解凍し、ベッドサイドで点滴と同じように輸注します。
病気の種類や病状によっては正常な造血幹細胞を採取できないこともあります。
同種造血幹細胞移植について
家族や他人の造血幹細胞を移植する方法を同種造血幹細胞移植といいます。移植する幹細胞を提供してくれる人を「ドナー」と呼びますが、同種造血幹細胞移植では、まずHLA(ヒト白血球抗原:Human Leucocyte Antigen)の適合を確認してドナーを探す必要があります。造血幹細胞移植は、まず患者本人の骨髄を大量の抗がん剤投与や全身放射線照射によって破壊した後に、ドナーの造血幹細胞を移植します。移植方法は自家造血幹細胞移植と同様に点滴で行われます。
同種造血幹細胞移植の種類は、使用する造血幹細胞によって、「骨髄(こつずい)移植」「末梢血幹細胞(まっしょうけつかんさいぼう)移植」「臍帯血(さいたいけつ)移植」の3種類の方法があります。
骨髄移植について
造血幹細胞は骨髄の中にあります。造血幹細胞を含む骨髄液を採取して移植する方法が骨髄移植です。骨髄に針を刺し採取した骨髄液は輸血と同じように点滴で移植します。骨髄液はドナーさんの腸骨(ちょうこつ)という骨盤の骨に針を刺して採取するため、全身麻酔をかけて行います。約800ml~1000ml程度採取をします。移植された骨髄液に含まれる造血幹細胞が患者さんの骨髄に生着して正常な造血機能を回復するまでには、移植後おおよそ2~3週間程かかります。造血幹細胞移植は1970年代にこの骨髄移植の方法から発展してきました。
末梢血幹細胞移植について
血管の中を流れる血液を末梢血と呼びますが、通常この末梢血には造血幹細胞はほとんどありません。しかし、ドナーさんにG-CSF製剤(顆粒球コロニー刺激因子)という白血球を増やす薬を投与することで、本来骨髄に存在する造血幹細胞が全身の血液の中に流れ出ることが知られています。この末梢血に出てきた造血幹細胞を採取して移植する方法が末梢血幹細胞移植です。
臍帯血移植について
お母さんの胎盤と赤ちゃんを結ぶのが臍帯(へその緒)です。出産と同時に役目を終える胎盤と臍帯には臍帯血が含まれています。この臍帯血に含まれている造血幹細胞を移植する方法が臍帯血移植です。
設備と環境 設備と環境
感染対策に配慮した治療環境
造血幹細胞移植などの治療では、強い治療の影響により一時的に免疫力が低下し、感染症にかかりやすい状態になります。
無菌治療室は、空気中の細菌やカビなどの微生物をできる限り除去した清潔な環境を保つことで、患者さんを感染症から守るための特別な病室です。
室内にはHEPAフィルター付きの空気清浄システムが設置されており、清潔な空気を保つ仕組みになっています。医療スタッフは感染予防対策を行いながらケアを行い、安全に治療を受けていただける環境を整えています。
![]() |
![]() |
| 個室 | 4床室 |
造血細胞移植におけるリハビリテーションのご案内
造血細胞移植では、長期間の入院や治療の影響により、体力や筋力の低下、日常生活動作の制限が生じることがあります。
そのため、移植前から移植後に至るまで患者さんの状態に応じたリハビリテーションを実施するとともに、無菌治療室での生活においても安全に配慮しながら行える運動を提案し、活動量の低下を防ぎます。
また、医師・看護師・リハビリスタッフが連携し、自主トレーニング用のパンフレットを作成するなど、入院中も患者さんご自身で運動に取り組める体制を整えています。
LTFU外来(長期フォローアップ外来) LTFU外来(長期フォローアップ外来)
移植後には、感染症やGVHDだけでなく、時間が経ってから身体の様々な臓器から発症する「晩期合併症」が起こることがあります。これらを予防したり、早い段階で発見して適切な治療やケアにつなげたりするために、移植が終わった後も、定期的に検査や診察、生活指導などを受けていただくことが必要になります。
LTFU外来では、同種造血幹細胞移植後フォローアップのための看護師研修を修了した専門看護師が、医師と共に診察を担当し、移植後の生活がよりよいものになるように支援をしております。
また、LTFU外来では、「造血幹細胞移植後患者指導管理料」という診療報酬を算定しております。これは、造血細胞移植を行った患者さんへの適切な外来支援体制を設けて、移植後に生じる感染やGVHD、晩期障害を予防したり対処したりすることに対する加算です。診療報酬点数は1回300点で1か月に1回だけ算定されます。同じ月の2回目以降の受診ではこの算定はありません。
セカンドオピニオンについて セカンドオピニオンについて
各診療科の専門医がセカンドオピニオンを随時受け付けております。お気軽にご相談ください。
(予約制:Tel:03-3451-8211)

