クリニカルクオリティセンター(CQC)

クリニカルクオリティセンター(CQC)とは クリニカルクオリティセンター(CQC)とは

医療の質をトータルに管理する役割を担う部署(Total Quality Management)として、クリニカルクオリティーセンター(CQC)が2009年から設置されています。現在の医療は専門分化されており、得てして患者さんの病気のみに目を奪われがちですが、患者さん一個人の尊厳を保ってトータルのケアと治療をするためにチーム医療を展開しています。

現在は、病態ごとに、褥瘡予防対策室、クリニカルパス推進室、栄養支援室、呼吸サポートチーム、えん下対策チームの5つのチームがCQCとしてチーム医療活動を展開しています。

栄養支援室 栄養支援室

当院のNST(栄養サポートチーム)は医師、看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士、管理栄養士が主体となり、週1回の回診・カンファレンスを行っています。介入対象者は、入院時のSGA(主観的包括的アセスメント)、入院中の看護師によるスクリーニング等から抽出し、早期に介入できるよう取り組んでいます。
また、回診以外の活動としては、毎月NST委員会内で栄養に関する勉強会の開催や、不定期でNSTニュースの発行、年1回院内スタッフ向けに栄養剤の試食・試飲会を開催し、栄養に関する情報を発信しています。

褥瘡予防対策室 褥瘡予防対策室

高齢の患者さんは皮膚が弱く、傷つきやすい特徴があります。重症患者さんは年齢を問わず自分で動くことができないため、褥瘡ができるリスクが高まります。創部の処置だけではなく、患者さんの生活を支援するケアの中で褥瘡対策をどのように行うか検討しています。

各部署のスタッフと連携を図りながら、褥瘡だけではなく創傷の予防または早期に改善するような入院環境を提供できるように努めています。当院の褥瘡対策は、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師・事務員がチームとなり、週1回の褥瘡回診を行い、多職種でケア方法を検討しています。また、地域とも密接に連携しており、退院後の患者ケアにも配慮しています。

クリニカルパス推進室 クリニカルパス推進室

クリニカルパスとは医療従事者がチームとなって協力し、治療やケアを行うことであり、医療の標準化に寄与します。同時に、患者さんにとっても治療経過や内容がわかりやすく、安心して治療を受けられるようになります。

クリニカルパス室は学会などで最新の知見を取り入れながら新しいクリニカルパスの作成とその活用を推進し、適応率の向上を目標としております。

今後も医療の標準化と安全性の確保、医療の質向上を目指し活動していきます。

呼吸サポートチーム 呼吸サポートチーム

呼吸器内科医師・看護師・薬剤師・理学療法士・言語聴覚士・管理栄養士・臨床工学技士・医療事務の多職種で構成され、人工呼吸器装着中の急性および慢性呼吸不全の患者の早期安全な呼吸器離脱を目的として横断的な活動をしております。週1回の合同カンファレンスと週2回の定期回診を行い、多角的な視点による細かな支援を提供し、主治医と連携し年間600人以上の患者をサポートしております。非侵襲的陽圧換気療法:NPPVや高流量鼻カニュラ酸素療法:NHFも積極的に導入・併用し、NPPVを含む平均呼吸器装着日数は、2014年度の7.7日より2018年度は4.3日まで短縮しております。

えん下対策チーム えん下対策チーム

加齢や脳血管障害に付随する嚥下障害等による窒息、誤嚥および誤嚥性肺炎事例の発生を抑制することを目標に、当チームは発足しました。これまでの取り組みとして、全入院患者に入院時嚥下スクリーニングを実施すること、嚥下造影検査(VF)と嚥下内視鏡検査(VE)の枠の確保、院内全体の研修会開催、啓発活動などを実施してきています。

当チームは耳鼻科医師、歯科医師、看護師、言語聴覚士、歯科衛生士、薬剤師、管理栄養士、放射線技師の多職種で構成されており、NST(栄養サポートチーム)と協働することもあります。今後はこれまでの取り組みを継続しつつ、胃瘻造設前の詳細な嚥下機能評価の定着に向けて取り組んでいきます。

  • 電話番号

    03-3451-8211(代表)

  • 初診受付時間

    8:00-11:30

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