糖尿病・内分泌内科

治療内容・特色

糖尿病内科では、糖尿病と診断された方や、糖尿病になるリスクの高い方の治療を行います。 内分泌内科では、甲状腺(こうじょうせん)疾患(バセドウ病、橋本病など)、副甲状腺疾患、視床下部・下垂体(ししょうかぶ・かすいたい)疾患、副腎(ふくじん)疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群など)、一部の性腺(せいせん)疾患の診断・治療を行います。

Q1. 糖尿病とは?

A1. 糖尿病とは、インスリンという血糖を下げるホルモンの分泌が低下したり、このインスリンの作用が不十分なために血糖が高くなる疾患です。血糖が高い状態が長く続くと、眼、腎臓、神経、心臓、血管などがいたみやすくなります(糖尿病の合併症と呼びます)。

Q2. 糖尿病はなんのために治療する?

A2. 糖尿病を治療する目的は、良好な健康状態(血糖コントロールなど)を保って、合併症を予防することです。

Q3. 済生会中央病院の糖尿病治療の特色は?

A3. 私たちは、患者さん一人一人に合った食事療法や運動療法・薬物療法を見いだし、それを継続できるようなサポート体制を整えています。また糖尿病治療では、医師のさじ加減よりも患者さんご自身のさじ加減の方が大切ですので、通常の外来診療に加えて、教育入院による体験的治療や家族を含めた指導に積極的に取り組んでいます。

Q4. 糖尿病治療は難しい?

A4. 糖尿病の治療が難しいとされる理由の1つは、食事療法や運動療法は患者さん自身が日々行うものであって、豊富な食品や外食・社交や食欲など様々な周囲の影響を受けやすいためです。もう一つの難しい理由は、糖尿病は血糖コントロールがかなり悪くなっても、さらに合併症が出現しても自覚症状が乏しい病気だからです。

Q5. 教育入院とは?

A5. 1961年にスタートした私たちの糖尿病教育入院では、個々の病状に応じた適切な治療を進めるとともに、糖尿病の治療に必要な知識の習得にも力を入れています。全員参加型あるいはグループ別の講義、きめ細かい個人指導には定評があり、また食事の盛りつけなど実際的な体験学習は当院の伝統となっています。

教育入院1週目のスケジュール(概略)

午前 運動の体験学習 ラジオ体操 ラジオ体操 外泊
オリエンテーション フットケア 運動の体験実習 大血管合併症 外泊
昼食 盛りつけ 盛りつけ 盛りつけ 盛りつけ 盛りつけ
午後 入院 食事療法の基本 交換表復習偏 インスリンの話 献立の立て方 コレステロール・塩分制限
オリエンテーション 糖尿病とは? 運動療法 たばこの話 回診 薬の話
糖尿病の検査の話

教育入院2週目のスケジュール(概略)

午前 ラジオ体操 ラジオ体操 ラジオ体操 外泊
細小血管合併症  糖尿病の治療  運動の体験学習  日常生活の注意点  2週間を振り返って
昼食 盛りつけ 盛りつけ 盛りつけ 盛りつけ 盛りつけ
午後 外食1 外食2 間違えやすい食品の表示・カロリーゼロなど 外食3
外泊より
帰院
メタボ対策 グループワーク 歯の健康管理 薬の内服保存方法

Q6. 2泊3日教育入院とは?

A6. 2008年2月より従来の2週間の教育入院と並行して2泊3日の教育入院を開始いたしました。月~水、木~土の2パターンから選べます。 従来の2週間の教育入院が糖尿病教育と並行して血糖コントロールを行うのに対し、2泊3日は糖尿病教育のみを短期間に集中して行うコースです。このため、2泊3日教育入院は糖尿病と診断されたがこれまできちんとした糖尿病教育を受けたことのない方を主な対象としています。多忙のため2週間入院が困難な場合でも、短期間に必要な知識を得ることができます。 また、一方通行的な知識の伝達ではなく、医師と共に糖尿病療養指導士資格を持った看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師が患者さんと個別にご相談いただけるのが最大の特徴です。 特別な検査などを希望される場合には3日間の日程では行えないため、外来であるいは別途入院していただく必要があるかもしれませんのでご相談ください。

教育入院の予約方法

紹介状を持参の上、糖尿病・内分泌内科初診外来(月~金の午前中)を受診し、入院申込をして頂きます。

初診外来の予約は病診連携室で承ります。

地域医療センター病診連携室 : TEL(代表) 03-3451-8211

Q7. 持続糖モニタリングシステムとは?

A7. 当院では、持続糖モニタリングシステムを用いた連続的な血糖測定をおこなっています。これによって、最大72時間にわたる血糖変動を詳しく調べることができるので、糖尿病の治療にも役立つことが期待されます。

(図) 持続糖モニタリングシステムによる血糖変動の1例

持続糖モニタリングシステム

Q8. 1型糖尿病の治療をおこなっていますか?

インスリンポンプ

インスリンポンプ

A8. 当院には1型糖尿病の患者さんが大勢通院されており、1型糖尿病の治療に精通した多くのメデイカルスタッフが在籍しています。インスリン頻回注射(強化インスリン療法)、インスリンポンプ、カーボカウントなど、1型糖尿病の治療に必要な知識と技術を安心して学ぶことが可能です。

Q9. 糖尿病の足病変への対応は?

A9. 当院では、糖尿病の足病変の専門外来を設けており、専任医師、看護師、装具士などがチーム一丸となって、足病変の予防や治療に取り組んでいます。詳細はこちらをご覧ください。

診療実績

糖尿病に関する診療実績をお知らせします(平成28年度)。

詳細はこちらをご覧ください。

研究業績

糖尿病・内分泌内科の研究業績をお知らせします(平成29年4月1日現在)。

詳細はこちらをご覧ください。

糖尿病・内分泌内科ニュース

富田先生がDiabetes Limb Salvage (DLS) Conference 2014で最優秀演題賞を受賞!

富田益臣先生は、糖尿病下肢救済関連の国際学会であるDLS Conference 2014(2014年10 月9 日〜11日;Washington, DC)で演題名“Development and Assessment of a Simple Scoring System for the Risk of Developing Diabetic Foot”を発表し、その研究内容が高く評価され“First Place in the Dr. Robert W. Hobson II Award for Best Abstract”(最優秀演題賞)を受賞しました。糖尿病足病変患者の背景因子を詳細に調べて足病変のリスクファクターを複数抽出し、それをスコア化することによって足病変のハイリスク症例を効率的に選別するシステムを構築しました。今後の臨床応用が大いに期待される研究内容です。

富田先生が日本フットケア学会で優秀演題賞を受賞!

富田益臣先生は、第13回日本フットケア学会年次学術集会(2015年2月14日〜15日;東京)で演題名「教育入院後の糖尿病患者における10年間の糖尿病足病変の発症頻度と背景因子の検討」を発表し、その研究内容が高く評価され優秀演題賞(医師部門)を受賞しました。これまで数多くの糖尿病足病変例と向きあい努力を重ねてきた賜物といえます。今回の研究成果によって、将来的に糖尿病足病変のハイリスク例を効率的に選別することが可能となり、糖尿病足病変の発症予防に役立つことが期待されます。

フットケア外来について

本邦では現在、糖尿病の患者さんの数は増加の一途をたどっております。糖尿病の重大な合併症の一つである糖尿病足潰は、一度発症すると、治癒するのは困難であり、また高い確率で再発します。糖尿病による足潰瘍など足病変は、糖尿病神経障害や網膜症などの視力障害から、傷があっても気がつきにくく発見が遅れてしまうこと、血流障害により潰瘍になってしまうこと、また傷が治りづらく治癒が遅れてしまうことなどが、発症の大きな要因といわれています。そのような足潰瘍を発症させないためには、早期発見、そして潰瘍を発症させない、いわゆる予防が大事になります。
当院では、足の潰瘍を予防するために、フットケア外来を設立いたしました。「足の傷がなかなか治らない」、「どんな靴を履いても足が痛くなる」、「自分にはどんな靴があるの?」など、足に関するトラブルがありましたら、当院フットケア外来を受診していただければと思います。
医師らによる足の診察や糖尿病看護認定看護師・糖尿病療養指導士による足を守るための予防方法の指導、爪や胼胝の処置、そして義肢装具士による足を守るために自分の足の型を実際にとり、自分の足に合った靴をお作りすることも行っております。

診療時間

毎週金曜日 14時~16時
完全予約制(紹介状がなくても予約可能です)

担 当 者

糖尿病内科医師、看護師、義肢装具士(*)

(*)日本フットケアサービスより派遣

場 所

糖尿病外来

対象となる方

糖尿病の患者さんで足にトラブルを抱えている方、足の変形や神経障害、血流障害などがある方

受診時のご注意

東京都済生会中央病院 糖尿病・内分泌内科

はじめて受診される場合は、糖尿病外来にご連絡の上、予約してください。またはじめてフットケア外来を受診される患者さん、または病状悪化し受診される患者さんは、診察前に患者さんの状態に応じた検査をさせていただきます。検査及び検査結果が出るまでに時間がかかりますので、お時間には充分に余裕を持ってきていただけるようにお願い致します。14時に受付していただいた患者さんも帰宅時間が17時を過ぎる場合もありますので、あらかじめご了承ください。

「あかばね会」のご案内(東京都済生会中央病院 糖尿病患者会)

あかばね会

あかばね会は、糖尿病患者さんのための会です。
定期的に、勉強会や歩く会などを行っています。
くわしくは、「あかばね会ホームページ」をご覧ください。